みんないいのだ

飲食向けの営業による、みんなの生活を楽にするブログ。

ああ、誰かが見ていてくれたんだなあ

漫画の話をします。

 

漫画家の深谷かほるさんがツイッターで公開している漫画で、「夜廻り猫」というものがあります。

深谷かほる (@fukaya91) | Twitter

 

感傷的な夜にまとめて読むとね、これはダメです。

 

 

涙がボロボロ出てきてひどいんです。

 

 

落ちやすいアイライナーを引いてる日に限って何をしているんだか…

 

 「夜廻り猫」は、ざっというとこんなかんじ。

主人公は猫の「遠藤平蔵」さん。

遠藤さんは毎晩、涙のにおいをかぎつけて泣いてる誰かを見届けてくれます。

 

 

で、何が泣けるかというと、ちょっと読んでみてください。

 

 

とある青年の成長を見守ってきた女性は、もう年老いて床に伏しています。

女性は青年を忘れてしまうかもしれません。遠藤さんは忘れません。青年のことも、見守ってきたあなたのことも。

 

 

 一見ただグータラしている子どもでも、気遣いのうえでそのようにふるまっている。

子どもにとってそれが事実かどうかは描かれていません。しかし、息子は親からの強い信頼を感じ取って、その信頼に応えようとします。

 

 

誰も見ていないような、つらいことや頑張っていることを、遠藤さんは見守ってくれます。

 

 

ほかの漫画や小説でもあることなんですけど、この漫画の魅力って、

「他人が間接的に自分を応援してくれるところ」

なんじゃないでしょうか。

 

 

知ってる人から面と向かって「いじめに負けるな!」だの「成長したね」とか、

私だったら絶対言われたくないです。

 

ちょっとムカつきませんか?

あんたに何がわかるんだ、って。

 

シリアスなことについて話すには、身の回りの人じゃ重すぎるんですよね。

身の回りの人同士で繋がっているわけだし、今後も交流があると思うといまいち気も抜けない。

 

でも、自分の気にしていることについて他人から

「こういう人もいるよね。ちゃんと見てるよ。受け入れてるよ」

って言われると、妙に安心する。

 

 

まなざしの優しさを感じられる、そんな漫画です。

ぜひ毎晩のお楽しみにどうぞ。

 

 

ちなみに、タイトルはいがらしみきおさんの「ぼのぼの」17巻からパクりました。

いがらしさんは視線について「sink」や「i アイ」でも語ってきたような。

こちらもおすすめです。少し怖いけど笑